ある日、

その梨華っていうのが俺んちに来た。

俺んちっていうか、姉んちに。


「お邪魔します」


やってきた彼女はまるで天使だった。


ただ、

彼氏ができた話は聞いたが、別れた話は聞いてない。

しかも彼は噂によれば超かっこいい…らしい。



つまり、俺に望みはない。


「高石 梨華です。弟君だよね?よろしく」


可愛いし。


姉ちゃんの情報正しすぎる…


「門松 真です」