姫君と俺たちの息子は、ともに成長して、
またもやいろんな騒動を巻き起こすわけなんだけど、
それは、まだ、ずっとずっと先の話だ。
ねぇ、ルシル。
君と出会えたことが、俺にとってどんなに幸運なことか分かるかい?
俺は、この出会いを一生忘れないよ。
年を取って、白髪になって、この世に別れを告げるそのときまで。
俺は、君を守り続けよう。
俺の腕の中で、安らかな寝息をたてる息子を見て、
俺は、いつか、ルシルとの出会いの話を、胸を張って語ってやるんだって、
小さな野望を抱いた--。
<おしまい>
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…