「ゆびきり?」 「そうだよ。お兄ちゃんも指を出して。」 俺は言われるまま小指をだした。 小さな小指が俺の小指に絡まるーー。 「ゆびきりげんまんウソついたら~」 俺は、一生懸命歌う愛ちゃんをジッと見ていたー…。 「ゆびきった!お兄ちゃん、約束だよ!」 笑って答える愛ちゃんに“約束”と笑って答えた。 小さな愛との約束ー…。