クラブハウス(部室)へと向かい、『A』と書いた部屋をノック。 「まだ誰もいないっしょ」 颯人が後ろで呟いた。 構わず部室へと入った。 部室の中は荒れていた。 ゴミ箱にはタバコの吸い殻、壁はスプレーらしきモノで一面カラフルに彩られ、一つの換気扇のスイッチは陥没、窓ガラスには縦にひびが入っていた。 いつ見ても、この光景は慣れない。 軽く目に毒だった。