真央くんは何度読んでも上の空。



 

佐堂の席をぼーっと見てるだけ。








「…そんなに佐堂が気になる??」






あたしはムスッとしながら言った。





「え…ち、違うよ!!」





真央くんは慌ててあたしに言う。






あたしはその言葉に不満ながらも真央くんを信じることにした。




そして退屈な数学が終わり、次は移動教室だ。




「真央くん!!一緒に移動しよっ??」