新入部員が入り、どの部活も活気あふれて練習にも気合いが入っているように見える。


新人戦があったりして、新しいメンバーとともに頑張っていこうという気持ちがいやがう
えにも盛り上がっていく。

きっと人の心の中には、勉強もスポーツも、そして恋も。常に次の季節に向かっていこうとする風が吹いているんだと思う。

峻太にもそんな風が吹いていたんだろうか。

昼休みに廊下で楽しそうに峻太と話す下級生を見た。


…確か、あの子…この前体育館でも見かけた子だ。


そして、部活の帰りの道、峻太の隣から女の子の可愛い笑い声が隣で聞こえる。

彼女は峻太と手をつなぎ、いつもの帰り道とは反対方向に歩いて行った。


『…峻太、彼女できたのかな。教えてくれればいいのに』


微笑ましい姿のはずなのになぜが心にさみしさが残った。


峻太達の姿が見えなくなるまでその場からしばらく動けなかった。