−翌日。夕方、夕兎がやってきた。 「こんにちは」 門で挨拶をして、中に入る夕兎。 居間に顔をだすと、 「夕兎!?…なんでいるの?」 「……久しぶり、慧斗。逢いにきた。 少し痩せたな」 「…久しぶり。そうかも」 「…仕事、終わった?」 「…だいたい。すぐ、終わらせるから部屋いってて?」 「わかった」 夕兎は慣れた足どりで慧斗の部屋に向かう。 .