「じゃぁ…修学旅行の部屋は!?」


「ぇえーっあたしは桜とッ」


怜奈が言って安心する自分が居る。

「あたしも~ッ怜奈と一緒がいぃわ~ッ♪」


そう言って心の中で

アハハハッと笑った。



皆、知らないんだ!

あたしが、どうやってどう頑張って、この地位を奪い取ったかなんてね!!



三か月前…―



「ねぇ、名前なんて言うの?」


四月、入学。


『名前なんて言うの?』の質問殺到の時期。



「桜…」

「桜ちゃんねッ!?うちは怜奈!!怜奈って呼んでッ」



出席番号順で隣になった人は同じ小学校の人が居てあたしに話しかけてはくれない。

そのうえ一番後ろの席だったから話す機会が無かった。


そんな時、できた友達、怜奈。