朝、百地が迎えに来て、いつものように一緒に登校した。

隣りの席で勉強して、お弁当を一緒に食べた。

放課後は夫々クラブだ。

時には屋上から百地と翔の練習風景をユタと眺め、手を振ったり。

時にはユタと翔と四人で帰った。



つかず離れずの自然な関係。



でも、やっぱり、このままじゃ変だよね。



あたしの気付いた恋心、やっぱり忍に伝えなきゃ!



二月の十四日、セントバレンタインの日。

この日を逃したら、あたしの勇気も萎えてしまう。

甘いスウィーツの香りに乗せて、あたしの甘い想いを伝えてしまおう。

そう決意した。



でも、きっと……

忍にはバレバレ、バレバレ~

バレンタイン!