内廊下を足を摺りながら進んで行く。
ここは、見慣れたあたしの場所。
なんの躊躇もなく、行く先を目指していた。
屋敷の中心、中洲に開かれた対面の間。
廊下の先の扉が左右に大きく開かれた。
急に開けた視界、集まる人々、向けられる視線。
あたしは真っ直ぐその中へ進み出ると、両手を高く上げて叫んだ。
『われは蘇りなり、ここに対なる者を従えて来たらん』
あたしの横に進み出る影、あたしは確かにそこに百地の存在を感じた。
『われは対の者なり、その是非を神に問う』
あたしの横で、百地が高らかに声を張り上げた瞬間、遥か彼方から矢が放たれた。



