『なんで? なんで、あんたの声が聞こえるの?』
『俺にもわからない。でも、お前の声が聞こえるんだ』
『あたしだけの?』
『自然と聞こえるのはお前の声だけ』
『って?』
『集中すれば、他のやつの心の声も聞こえる』
『他心通の術?』
『かもな』
『いつから?』
『中学入って、お前に出会ってから、はっきり聞こえるようになった。
それまでは、なんとなく、こいつこんなこと考えてんのかな、みたいな漠然とした予感みたいな感じだった』
『あたしの夢も、最近すごくリアルなんだ』
『俺に出会う夢?』
『う、うん……
な、なんで知ってるの?
もしかして、声が聞こえるだけじゃなく、心の中も見えるの?』
『お前が今、頭の中で考えてることが全てわかる』
『そ、それって、恥ずかしすぎる……』
『ハハ、もう手遅れ。それに、俺にもどうしようもないし』
『あたしには、あんたの声しか聞こえないのに』
『これは、テレパシー。
何でお前とだけ繋がるのか、その理由はわかんないけど。
まぁ、そう気にすんな。
用がなきゃ話かけないようにするからさ』



