大きく鳴る心臓。

 驚いたせいか潤んでる目。

 身長差でなる上目遣い。

 う……っ!

 意識しないようにすればするほど意識してしまう。

 案外ある胸に目が行く。

 いやいや、邪念を捨てろ…!

 美華を待つって決めただろ!?


「とうま…?どうしたの?」


 心配そうに俺の顔を見てくる。

 身体を前のめりにしたせいか胸が強調されて谷間が見えた。

 首にはちゃんとネックレスがかかっていた。

 ごくり、と唾を飲み込む。

 もう……我慢、出来ねぇ。


「美華…」


 そう呟いて唇を重ねた。

 舌を差し込んで奥に逃げる舌と絡める。


「んんっ…」


 2人の唾液が混ざりあって、美華の顎を伝う。

 強く胸を叩かれて仕方なく唇を離す。


「は、…はっ」

「…美華」


 不穏な空気に気付いたのかベットに上がって逃げる美華。

 ……逆効果だよ、バカ。


「あっ……のぉ」

「もう我慢出来ねぇ」


 ベットの上で美華を追い詰める。

 その引きつった顔、やばい。