ビクビクと反応する姿が可愛くて、壁に押し付けた。


「んんっ…ぁ、ん」


 奥に逃げていく舌を追いかけて強く吸い付く。

 左手を壁につけて、右手は恋人繋ぎにして指を絡める。

 もっと…もっと深く。


「ぅん、…ぁ…とぅ、ま…っ」


 静かに唇を離せば銀糸が俺たちを繋いだ。

 それを見て更に赤くなる美華の顔。

 ぷつりと切れたそれごと、2人の唾液を舐めとる。


「あっ…斗真、」

「ん…美華、好きだ…好きだ」


 誰にも渡したくないんだ。

 出来るなら誰の目にもつかないところへ連れ去ってしまいたい。

 けどそれはきっとお前の嫌なことなんだろう。

 だったら…少しだけ、2人の世界で

 愛が溢れていくのを許してくれ。


「…好きか?」


 唇を耳に寄せてそっと囁く。


「んっ…ぁ、」

「…美華、」


 耳朶を甘噛みする。


「あぁっ!…すき、すきぃ…っ」

「ん…おれも」


 すきだよ…みはな。

 お前以外、いらないと思えるほどに。

 潤んだ目と目を合わせる。