意味がわからない、と言いたげな顔をして私を見る。 「煙草やめるから、もうここに用はないってこと」 そいつの手の甲を思い切りつねって逃れた。 ドアに向かって歩き出す。 けれど、ドアノブにかけた手が、動きを止めた。 「まだ好きなの?」