とある武家屋敷。
私は闇の中を静かに歩き、片手にぶら下げた『荷』を屋敷の主に投げ渡す。
…人間の首、しかも三つ。
この屋敷の主に、暗殺して欲しいと依頼された者の成れの果てだった。
「み…見事だ…」
青ざめた表情。
それでも屋敷の主は引きつった笑みを浮かべ、私の『仕事』を賞賛する。
「ご苦労だった。これは仕事の報酬だ」
布にくるまれた小判。
私はそれを受け取ると、無言で背を向ける。
「ものは相談だが」
そんな私の背に、屋敷の主が声をかけてきた。
「報酬は弾む、望むならば仕官の話も回そう、どうだ、わしの専属のくのいちにならぬか?」
「……」
肩越しにチラリと背後を一瞥。
そして私はまた前を向いて歩き出す。
「伊賀の隠密は主を持たない…依頼を果たして金を貰った時点で、お前とは契約切れだ…」
私は闇の中を静かに歩き、片手にぶら下げた『荷』を屋敷の主に投げ渡す。
…人間の首、しかも三つ。
この屋敷の主に、暗殺して欲しいと依頼された者の成れの果てだった。
「み…見事だ…」
青ざめた表情。
それでも屋敷の主は引きつった笑みを浮かべ、私の『仕事』を賞賛する。
「ご苦労だった。これは仕事の報酬だ」
布にくるまれた小判。
私はそれを受け取ると、無言で背を向ける。
「ものは相談だが」
そんな私の背に、屋敷の主が声をかけてきた。
「報酬は弾む、望むならば仕官の話も回そう、どうだ、わしの専属のくのいちにならぬか?」
「……」
肩越しにチラリと背後を一瞥。
そして私はまた前を向いて歩き出す。
「伊賀の隠密は主を持たない…依頼を果たして金を貰った時点で、お前とは契約切れだ…」