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「どういう風の吹き回し?」



俺を迎えにきた雪斗は、久々のスーツ姿の俺をみて、呟く。


そんな雪斗も、女が喜びそうな…シックなスーツ姿。


バラでもくわえてりゃ、どこかのホストだよ。。



「何だよ、おかしいか?」



軽くワックスで髪をきめながら、鏡越しに雪斗をみる。


すると、雪斗は立ち上がって俺の隣りにくるとフッと笑って…



「別に。」


「そろそろ行くか。」


「フゥ…了解。」



俺と雪斗は、雪斗の車で乗り合わせて、ある場所へ向かう。



着いた場所は、………結婚式場。



そう、


今日は、省吾と奈々の結婚式。


俺は2人の幸せの門出に、顔を出す。



俺にとっては、………けじめ。


過去の恋愛を引きずる、カッコ悪い自分と決別するための…けじめ。



今日で終わりにしよう。


2年前から立ち止まっていた自分に、さよならしよう。