「そいやさ、大地はなんでミスチル好きなんだ?」

見知らぬ駅で降りて
僕らはひたすら歩いていた



「えーっと。安っぽさってゆーかなんてゆーか」



「んー。わかる気はしないでもないな」



「ガキっぽい男のプライドとか、くさい言葉を平気で吐くとか。そんなところです」



「それって誉めてねぇよな。もっとも俺もそこが好きなんだけど(笑」



チキンラーメンをすすりながら考えた


(そしてタケシさんのそんな所も好きだったんだな…)



頬杖をついてテレビをつけた
「明日の天気です……」





そして僕たちは
すぐにお金が尽きたんだ



あれは一体どこだったんだろう…