トントン…

「開いているぞ、入っておいで」

カチャ

「ばばあのいうとおり来ることになってしまったから、代金を払うぜ」

バードは懐から袋を取り出して払おうとする。

「わたしの見立て以上の妖術の持ち主だったから代金はいらん」

水晶玉の乗ったテーブルについている老婆は玉をなぜながらいった。

「なんでわかるんだ!あっ、その水晶玉で俺の事を見てたんだな」

バードが玉を指差した。

「そうじゃ、ところでわたしに聞きたいことがあったんじゃないかな?」

心までよめるのかよ。

「ほんとにサキみたいな妖術使いになれるのか聞きたかっただけだ」

「あぁ、なれる。もちろん、これからの努力しだいだがな。…さて、キョウコ、お主には妖術の才はないようだ。だから、剣術を学んだほうがいいじゃろう。翼もあることだしな。これで用は終わりじゃな。さっさと帰った」

「言われなくても帰るぜ」

一同は老婆の小屋を出てまた上空に飛び立った。


ここでいったん終わって学校編に続きます。お楽しみに。