花の傭兵

こっちだったのは確かよね?なかなかたどり着かないわ。

ローズは草原を通り過ぎ、木立の中の細い道に入った。

その道には丈の高い草が生えていた。ローズは剣で草をなぎ払いながら進む。

光った。あそこだわ。
細い道は池に通じていた。

ローズは最後の草を払って、池の水を汲むためにしゃがんだ。

その時、池にさざ波が起こり、白い霧が立ち上った。

そして、霧の中から、水色の長い髪の女性が現れた。

「なんのご用ですの?」

「池の水をくまして下さい」

「いいですわ。ただし、この者を引き取って下さいな」

また、白い霧が立ち上り、その中から、今度は灰色のアゴヒゲを長く伸ばしたドワーフが現れた。

「その者が入水自殺を図ろうとしましたの。もちろん、阻止しましたわ。引き取ってくれます?」

一人くらい増えても大丈夫よね。

「いいわ、引き取ります」

ドワーフはポイとローズの足元に投げ出された。

ローズはドワーフを避けて、池の水をくんだ。

「う、う…」

ドワーフはうめいた。
ローズはドワーフの足元にしゃがみ、体をゆすった。

「大丈夫?」

「ここは天国か?」

ドワーフは眼を開ける。