「そんなの、ひどいよ! わたし、すっごく辛かったんだよ? 大和が他の女の子のことでいっぱいだと思ってたんだからぁ!!」 「わりィ。 俺の完璧な片想いだと思ってた。 直球勝負してたら、もっとはやく鈴と両想いだったのにな。」 なんだかこの数分で、大和の気持ちがたくさん伝わってくる。 さっきはあんなに怒っちゃったのに、お互い遠回りしてたのも気にならない位、わたしは幸せな気持ちになった。