なにか間違ったか? ちゃんと「お」を頭につけて丁寧語にしたし、セレブっぽく高飛車な部分も出したし。 口元に手をあてて、サザエさん風にお上品に微笑んだんだけどな~。 大翔の哀れんだ眼差しが、妙に心に響くぜ。あはは。 「……まあ、頑張って?」 「頑張るわ! 大翔ちゃん!」 (大丈夫……かな?) 大翔の小さな呟きは俺に届くことはなく、早速制服に着替えることにしたのだった。