俺の心に深く突き刺さった言葉のナイフは、赤く腫れた右頬なんかより痛くて、 目がしらに哀しみの雫を貯めさせた。 「母さ」 「母さんなんて呼ばないで! 気色悪い!」 「っくぅ……」 歯を悔い縛り、その場を駆け出す。 この家に俺の居場所はない。 違う、俺の居場所などどこにも存在していないんだ。 俺は、光という存在は……。 完全に消滅してしまったんだ。