♂性別転換♀


「子供が死ぬしかないって時に、仕事をする親がいる?」


何も言い返せなかった。


俺の慰めの言葉は、ことごとく裏目にでるばかり。


「……だから確かめた」


「え?」


「お兄ちゃんが学校に行ってる間に、お母さん達が何をしているのか調べてた。もちろん、あちらからは僕の姿が見えないようにしてね。そしたら……」


噛み締めるように大翔が言う。


「海外移植のための、募金活動をしてた」


それは、


「ボランティアの人達とビラを配っててね、泣きながら訴え、てた」


魔法なんかじゃ作れない、家族の絆。


「頭下げて声を張ってさ、わざわざ、都内まで遠出して、活動なんか、してさ」