契約内容には不明な点が多々あったが、俺を女にした理由はなんとなくだけど推測出来た。
母親の愛情が欲しかったんだ。きっと。
小学四年生なら、まだまだ母親の愛情が恋しい年頃だ。
母親に見捨てられたと思っている大翔が、少しでも母親の愛情を感じるように俺を女にしたのではないか?
ー僕だけのお姉ちゃんになってー
初めて大翔と出会った時、俺の運命を180度変えた台詞。
なぜ「僕だけ」と独占的な言葉を付けたのか。
おそらく、誰にも振り向かず自分だけを見つめ続けて欲しい大翔の願いが無意識に込められていたんだろう。
僕を見捨てないでという、大翔の願いが。
だけど。
「お前の両親が本当に見捨てたかなんて分かんねーじゃん。仕事が忙しかったりなんかしてさ」


