魔女の目的は分からないが、永遠の命を眼前でちらつかせられたら、たいていの人は飛び付くだろう。
まして、家族にも見放されて治療法がない大翔なら、藁にもすがる思いだったはずだ。
「魔女はとても親切にしてくれた。家族が欲しいと願ったら、魔女が指定した人物を魔法で家族にしても良いって言ったんだ。
魔法で僕を裏切らない、新しい家族を作りなさいって」
「それが俺だった」
「うん。人選は魔女が適当に決めたみたいだけどね」
俺が選ばれた理由は魔女のきまぐれってわけか。
ー魔法で家族を作るー
バカ。家族は作る作らないとか、そういう問題じゃないのに。
俺の記憶を操作しなかったのは、魔女との契約で俺自身の記憶操作を許されず、代わりに周りの人間の記憶を操作した。
俺を女にした理由は特になく、本当に魔法が使えるかどうか試したかったと、大翔は続けた。
所々はぐらかしていたけど、まとめるとこんな感じ。


