「そんな下品な言葉どこで覚えた! 世の中にはな、言って良いことと悪いことがあるんだぞ!」


決まったぜ。俺めっちゃ良いこと言った。うん。


日頃のうっぷんもちょっぴり解消。


反省したのか黙っている大翔に目をやる。


「ッ!?」


ポロリポロリと、大きな瞳から流れる一筋の雫。


どうやら、


「お姉ちゃんなんか……お姉ちゃんなんか……」


殴ったのは、


「ひ、大翔?」


やり過ぎだったみたいです。


「陞龍 鋭利千本の気」