ハハハじゃねえよクソ野郎。


ちょっと待って、整理させて。


なになになに、散々俺を困らせていた問題が「嘘」の一言で片付けられちゃうの?


ありえないんですけど。鳩が豆鉄砲くらってクルックーなんですけど。


「いや、なんかさ。ここ最近頭の中でずっと声が響いて「お姉ちゃんのことが好きなんでしょ? そうなんでしょ?」ていう子供の声が聞こえてな。その声がした瞬間記憶がおぼろけになって……」


言いにくいことを口にした開放感からか、勢いは止まることを知らず、怒涛のマシンガントークが俺を襲う。


頭が追い付いてない。


何を喋ればいいのかも分からず、呆然と立ち尽くすのみ。


なぜ今更になってそんなことを言うんだ?


けどなんとなくだけど察した。


あの糞ガキが余計なことをしたってことだ!