無邪気な裏に隠された、血も涙もない冷酷な笑み。 足が震え、まともに立つことさえままならない。 冷や汗が溢れ、寒気がする。 まさに蛇に睨まれた蛙。 ―――これは本当に……夢か? パチンと軽快な音が再び空に響く。 それを合図に、重力に逆らっていたものが、その身を地球へと預けた。 「ぬうわぁあああ!」 剣が槍がレイピアが、五月雨のごとく地上へと降り注ぐ。 絶叫しながら、俺は華麗なステップで避け続ける。 落下点を瞬時に計算し見切わめ、全神経を回避運動にまわし紙一重でそれらをかわす。