いや、ほざいた系という日本語は美しくないな。


おっしゃりました? が正解だな……じゃなくて!


「また突拍子もないこと言いやがって、なんのつもりだ?」


「これだよ、これ」


彼はズボンのポケットに片手を突っ込むと、そこから姿を見せたのは新聞紙の間などに挟んである、クシャクシャに丸められた広告紙。


せめて綺麗にたためよなと文句をたらしながら、紙を横取る。


シワを伸ばして目をやると、可愛い女性の顔写真が一面に載っていた。


顔写真の横には、これまた可愛らしい女性の顔がズラリと並んで笑みを送っている。


俺のタイプは黒髪美人で和服が似合う女性。


真ん中の女の子が、まさにそれ。


ストライクど真ん中です。


写真の女性に目を奪われていると、大翔が俺の足元に鞄を置いた。