ボロボロの身体を無理やり起こして大翔に食い下がる。


「俺は一応男なんだぞ! 男同士の絡みなんか読者は見たくねーだろうが!」


「なにバカなこと言ってんの? 感想ノートには「光のキスシーンが見たい!」というコメントが山のように溢れてるんだよ?」


「自演行為もはらただしいわ!」


そんなコメント一つも見た事ねえよ! あったとしても、それは大翔が書き込んだものに違いない!


作者のお気に入りキャラだからって、なんでも許されるなと思うなよ!


「お気に入りキャラだからなにをやっても許されるんだよ? 僕が本気をだしたら、次のページから濃厚なR20指定のラブシーンに置き換えることだってできるんだからね」


「だから勝手に人の心を……ってなにふざけたこと言ってんだテメー!?」


ベットシーン? 俺が?


ないないない! 絶対にありえない!


作者は今まで恋愛系のお話を書いたことがないし、キスシーンだって書いたことがないド素人だ。