♂性別転換♀


「大翔、ちょっと話があるから出てこいや」


「チッ」


舌打ちかYO!


大翔が指を鳴らすと、虎ちゃんの動きが止まる。


瞬きもせず、呼吸すらしていない。


虎ちゃんの時間を止めたのだろう。ほんと魔力の無駄使いだ。


「せっかく二人がいい雰囲気になれるように仕組んでおいたのに、ばっさりフラグをへし折るなんてどうかしてるんじゃないの?」


「どうかしてんのはお前の方だ」


避妊道具もこの展開も、全て奴が仕組んだこと。


急に部屋に漂ってきた甘い香りは媚薬の一種らしく、大翔が魔法で用意してやがったのだ!


こいつ、俺を玩具に高みの見物しやがって! ゆるせん!


「なんで俺と虎ちゃんをくっ付けようとするんだ!」