二度目の告白。トータルで三度目の告白。
男にしか告白されてない俺って、物凄く情けなくないですか?
いやいやいや、今は落ち込むところではない。
ここはそうだな。うん、このリアクションが正しいだろう。
「どいてくれる?」
聞かなかったことにした。これが最善策だと思いまする。
クールにしっかりとそう告げる。
だけど虎ちゃんはどいてくれる気配はなく、逆に顔が徐々に徐々にと近づいてくるではないか。
虎ちゃんの瞳に俺の姿が確認できるくらい近づくと、進行が止まった。
「光は俺のこと、好き?」
甘い香りが鼻腔をくすぐる。
これは虎ちゃんの香り?


