き、きまずい。


無言の空気が肩に重く圧し掛かる。


翼だけをなんとなすれば良かったと考えていた俺が甘かった。


翼だけでも全戦力を費やさねばならぬのに、虎ちゃんのことも捌かねばならないなんて。


これもあの魔法使いの差し金か?


問い詰めるのは帰ってからにして、この重苦しい雰囲気を打開せねば。


勇気をだして、会話のキャッチボールだ!


「あのさ虎ちゃん、私英語が苦手なんだ」


「そ、そうなんだ」


「あとね、国語も苦手なの!」


「そっか」


「私って超理系人間なんだ!」