……この状況はなんなのだろうか?


俺の隣には虎ちゃんがピッタリとくっ付いております。


ときどき肩が触れ合っちゃったりしてるんですけど。


このドキドキは一体なんなんですかー!?


いきなり虎ちゃんに告白された俺。


最初は冗談かと思ったけど、その後虎ちゃんの様子が余所余所しくなったことを鑑みるに、本気だということが分かる。


なんでこんな時だけ感が鋭いんだと自分自身を呪っていた。


そんでもって虎ちゃんと一言も会話をしないまま放課後になったのですが。


「危ないから送ってくよ」


虎ちゃんからお誘いのお言葉が飛んできた。


下校中に曖昧コンビがなにか仕出かすと大変だからというもっともらしい理由をつけて、こうして俺の隣という傍から見たらカップルと間違えられそうなポジションをキープしておるのだ。