と、その時ドダダダダ! と地響きがしたと思ったら、背筋に衝撃が走った。


飛び蹴りを喰らわされました。


「あーら。こんな所に翼君に寄生してるゴミ虫がいるわぁ」


「だめよ愛、こんなゴミ虫以下の奴にそんな表現しちゃ。ゴミ虫に失礼だわ」


「それもそうね舞」


「そうよ愛」


アハハハハと手の甲を口元に当て、顔中に悪名高そうな笑みを立てる俺の命を狙った二人組。


確かこいつら、今朝教室のベランダから山田の机を投げ落した奴らなんじゃ?


俺と翼の再接触を妨害したということは、やはりこいつらは翼が好きで「翼くんがあんなどこの馬の骨かわからないに女に誑かされてるわ!」などと思い込んでいるのだろう。


なんてこった。とんだとばっちりじゃないか。


凄まじい嫌悪感を身体中から放出している愛と舞。訳して曖昧コンビ。


このままでは俺はボコボコにされそうなので、