俺の背中に手が回る。


こ、これは、咆哮ってやつですか?
※咆哮×→抱擁○


「お前、なんで濡れてんの? ヤラシー」


「うっせ! てか公衆の面前でセクハラだー!」


ポカポカと翼の胸を叩く。


だけどそれは逆効果で、翼は抱き締める力をさらに強くして、俺の肩に顔を埋めた。


耳元で低音ボイスでそっと囁く。


「俺と付き合え、光」






―――俺と突き合え?


なにその痛々しい響き。竹槍で互いを突き合うとかなんか?


戦時中の竹槍部隊か、俺は。