背後から冷めた声。


怒れるウンコを発見しました。


「し、死にたくなければ俺の背後に立つな!」


「ゴルゴかお前は」


「お前って言うな! とにかくさようなら!」


関わったらいけない。とにかくこの場は退却すべき。


逃げるようにその場を後にしようとしたが、右腕を掴まれてしまった。


「なによ、あなたとはもう終わったのよ! 女々しい男ね!」


「どこの昼ドラだ」


「お父様の言うことは絶対なの。平民のあなたと貴族の私。最初から無理なのよ……」


「平民はお前だ」


翼がグイッといきなり腕を引っ張ったせいで、俺はよろめき翼の胸の中へとダイブした。