「ほんと懐かしい感覚だよジジイ。後継者が死んで、また双剣を手にするのが、これほど哀しいとはな……」

代々"双剣"とは2人のみ弟子を取り、競い合わせる中で正当後継者を決めるしきたりがある。

正当後継者のみが"双剣"を名乗ることができ、師匠となった者は"双剣"の名を捨て、自らの双剣を封印しなければならないのだった。

「……ジジイの名を受け継いだ5人は死に、俺様は受け継いで早々にニーガルに"双剣"の名を託した。」

封印は何があっても解いてはいけないとされているが一つだけ例外がある。

正当後継者が戦いで死んだ時、その者がまだ後継者を決定していなかった時のみ、前"双剣"が再び双剣の封印を解き、その名を名乗ることになる。

「またこの名で戦う時が来るなんて思いもしなかったぜ。"双剣"のオスカー……参る。」