<<志十の部屋>> 「し、志十…??」 志十は、手を掴んだまま離さない。 「玲兄ぃと、來兄ぃにはやめといた方がいいよ…」 「どう言う事…??」 「來兄ぃには…婚約者がいたんだ…」 「へ??????今なんて???」 「だから、來兄ぃは、婚約者がいたんだよ」 「うそ???!!!」 「ほんとだよ…」 ん??居た??なぜ過去形??