「おじ様・・・聞いて欲しい事があります。」




「なんだね??」




おじ様は優しい笑顔で聞いてきた




「來人にも聞いて欲しいの。」




來人は無言で頷いた




「私、ずっと不安に思ってた事があります。

それは、來人と私の住む世界の違いです。

來人という一人の人を好きになった事は事実で、それと同時に、來人と一緒になるという事の不安があったんです。

家柄、來人の将来、そして、それを私が支えていけるかって事・・・・

私なんかで支えられるんだろうかという不安。

それは來人だろうと、李斗さんだろうと変わりはありません。

でも私は、李斗さんじゃなくて・・來人を好きになったんです。

來人を愛してるんです。

來人を信じて、來人を信じる自分を信じたいんです。

來人とだったら・・不安の壁も乗りきれる気がするんです。

そう信じてるんです」




泣かなかった自分に褒めてあげたかったけど、まだまだ泣けない




來人との事を認めてもらうまでは