一人になった部屋で今までの事を頭の中で整理してみた。
自分自身に起こった事があまりにも沢山ありすぎてついていけない。
まだ一年と少し足らず。
ホントに色んな事だらけでそれを整理してみたけれど、ちゃんと思う様に出来なかった。
「美月!!ちょっといい?」
数日後。
今から校舎へ入ろうとするあたしを止めたのは夏美だった。
「…え、あ…おはよ」
戸惑い気味にそう呟くあたしの腕をスッと掴んだ夏美は人気の少ない体育館裏へと連れて行く。
1月の空気は自棄に冷たく身体を硬直させる。
「なに?どうしたの?」
着いて直ぐ足を止めた夏美にあたしは声を出した。
夏美は、「あのさ、」そう言って誰も居ないかのように辺りを見渡す。
「うん、何?」
「あたし、この前の事が凄く気になってさ、ナオに問い詰めたんだよ」
「この前?」
「ほら、事情があるって言ってたじゃん」
「あー…うん、なんか言ってたね」
「でさ、ナオに聞いたの。隼人がなんであの場所に居たのか…」
「……」
「隼人…、条件つけられてたみたい」
「条件?」
あたしは思わず顔を顰めてしまった。



