隼人から視線を逸らし、あたしは白いリボンに手を掛ける。
ゆっくりとリボンを解き、真っ赤な包装しを取ると、そこにあらわれたのは白い長細い箱。
その箱をゆっくりと開けた途端、あたしの目が一瞬にして見開いた。
「え、何で?」
姿を表せたのはシルバーの可愛い綺麗なネックレス。
「美月に…」
「え、だから何で?」
「だって俺、よく考えたら美月に何もあげてねーじゃん。美月はクリスマスにくれたのによ」
「あげたって言っても、あたしマフラーだよ?」
「うん。だから俺も」
「でも…いいの?こんな高そうなやつ」
「いいよ、全然高くねーし」
箱からスッと救う様にネックレスを指にかけてみる。
あまりにもキラキラと輝くネックレスがあたしを笑みに変えた。
「隼人、ありがと」
「あぁ」
さっそくネックレスをつけてみる。つけた途端さっきよりも嬉しさが倍増し始める。
「なんか…凄い嬉しい」
「それは良かった」
暫くして授業が始まるチャイムの響に隼人は深いため息を吐き捨てる。残りのカフェオレを全部飲み干すと隼人はクシャリと紙パックを握り潰した。
「隼人、次何?」
あたしのゴミと自分の袋を手に持つ隼人は立ち上がり、その視線を追う様にあたしは見上げる。



