その手に触れたくて


「だから大分マシだよ。明日、行けそう」

「バーカ。行ける訳ねーだろ。明日は休めって、まだ本調子じゃねーんだし。な?」

「うーん…」

Γじゃねーと夏美がうっせーんだよ」

Γ…夏美が?」

Γ美月をツレ回すなよってな。つか、俺もそこまでしねえっつーの。だから美月は回復するまで休め」

Γうーん…」

Γまた学校来たらメロンパン買ってやっから」

Γ買うって言ったら隼人、大量に買うんだから」


苦笑いするあたしに、隼人も続けて笑う。


「じゃあ、ちゃんと薬飲めよ」

「うん。…隼人さ、」

「うん?」

「今、何してんの?」


なんとなく気になってしまった。別に隼人がやましい事をしてるって訳じゃないけど、こう会わないと行動が気になってしまう。

あたし、ホントに隼人が好きなんだって思ってしまった。


「家」

「え?家?」

「あぁ。何で?」

「いや、別に…」

「何?珍しいとでも言いたいの?」

「あ、いや…」


そう言葉を濁らすあたしにクスクスと隼人の笑みが漏れてくる。