後ろの方から夏美と他の男達の凄い大きな声と笑い声が聞こえて、普通そっちに神経がいくのに何故か今は右に寄ってる。
ぶっちゃけ男の家なんて初めてで今日だって普通に戸惑ったけど夏美が居るから、いっか…って感じで着いて来た。
だから16年間、付き合った事すらなくて好な人も居ない。
居ないって言うか、好きになるような人が今まで出来なかっただけ。
それに恋愛よりオシャレの方が好きだし、好きになる事がどーゆー事さえも分かんない。
だから、たまに夏美からは、あっさりしてるよねって言われる。
でも、今あたしの隣に居る隼人にはなぜか…
「みーづきっ!!」
夏美のドでかい声にハッと我に返ったと同時に、あたしの身体は勢い良く前の壁に押し付けられる。
「きゃっ!!」
夏美は嬉しそうにあたしの後ろから覆いかぶさり、顔を覗かせる。



