事が終った後、隼人はあたしを抱きしめたままベッドに横たわった。
だけど、あたしは隼人に目を合わすことも出来ず、隼人の胸に顔を埋めたまま目を瞑った。
隼人と寝てしまった…
あんなに抱かれたいって思ってたのに終わると、どうしょうって言う気持ちが湧き上がってくる。
流れのままのいってしまった自分に後悔する。
隼人はあたしの事なんか何とも想ってないのに…
ただ何となくヤったに違いない。
その流れについて行ったのは、このあたしだ。
いくら彼女に誤っても、自分のした事に後悔するばかり。
でも隼人が好き。隼人が好きなの。
けど、あたしは浮気相手でしょ?
どうしょうもない感情からつい、あたしの頬に涙が走った。
その流れた涙を知られないようにあたしは頬に手をあて、それを拭う。
「美月、」
隼人はあたしの身体を少し押し、あたしの顔を覗き込む。
その後、隼人は小さなため息を漏らして悲しそうな顔をし、
「ごめん…」
一番聞きたくない言葉を口にした。



