「あ、じゃあ俺にプレゼントくれないか?」

「え…?何が…」


そう言って顔を上げた理子の唇に、優しくキスをした。


「これで充分。」

顔を真っ赤にした理子が可愛くて、なんだか俺も照れくさくなった。





「ちょっ…なにあれ!?ちょっと!!雅樹手が早すぎじゃない!?」

「うっせーよお前…ってちょっとこっちにもたれかかるんじゃねーよ!!バランス崩すだろ!!
わーっ!!」


美咲、翔吾、悠夜が草陰から出てきた。


「お前ら…覗きが趣味なのか?」

「ちょ…っ…見てたの!?」

「バッチリ~♪理子、可愛かったよ!!」

「雅樹ー俺の仮病に乾杯しようぜ!!」

「断る。」

「俺のトランペット最高だっただろ?」

「そうでもない。」

「んだよ素直じゃねーなー。」