*Riko side*

あの日から雅樹と話していない。

気まずくて。

そしてそれ以上に…

雅樹が朝倉さんのところに行けって言ったことが頭から離れなくて。



美咲の言いたかったことがようやく分かった気がする。

言えるときに言わないと、一生言えないまま終わってしまうこともあるのだということ。

それを私はなんとなく感じていた。


きっと…この気持ちがそうなのだから。









「もう…言えないかもしれないわね。一生。」