なんなんだこいつ?

俺はわけのわからない気持ちでいっぱいだった。

妙に柔らかい物腰。
でもなんか気に食わない。

「ではみなさん、僕たちはここで。」

そう言って理子は朝倉とかいう奴に引っ張られて行った。

なぜ抵抗しないんだ?

嫌じゃないからか?

そう思うと、俺はそれ以上動けなくなった。








「もー!!雅樹のバカっ!!なんで行かせちゃうのよ!!」


いきなり美咲の罵声が飛んできた。