「一週間なんてあっという間だね。」


「本当になぁ。またいつでも来なさい。待ってるからな。」


「うん。お父さん、お母さん。」



持ってきたキャリーバッグを持って、あたしは玄関でお父さんとお母さんに振り返った。



「今度は結婚の報告でもしに来てね!」



え"・・・・・・・・・・・・・・



「何を言うんだ。母さん。歌乃はまだ24歳だぞ。なぁ歌乃。」


「そ、そうそう。お母さん早すぎだよ。」


「そうかしらねぇ?」



なんて言ったお母さんだけど



多分あたしが、物思いにふけっているのを見て、恋人がいるとでも勘違いをしたんだろうね。




実際、澄人のことを考えてたんだけど。



初日は澄人からの電話やメールが大量に来たけど、全て見ず、出ずに消した。



その上、番号もアドレスも変えたし、澄人の連絡先も消去したから、澄人ととの連絡は断ち切った。



ここまで、やったんだからきっと諦めたよね。




いつまでもイジイジしてても仕方がないから、前向きに考えなきゃ!!!



次の恋はいい恋にしよう!



飛行機に乗り、少しの間眠ることにした。