授業は、あっという間に終わっていた。 ついつい、ぼーっとしちゃって何も聞いてなかった…。 まぁ、いっか。 何か、初登校で疲れちゃった。 緊張してたし…。 寮へ帰ろうっと…。 ……寮? ってどこにあるんだ? 「香月くん! もう、帰るでしょ?寮まで案内するよ。」 黒岩くんがタイミング良く鞄を持ってやって来た。 あたしは、にこっと笑ってお礼を言った。